書籍

皆川博子『花の旅・夜の旅』

ぬぉわっ。こんなものが出てただなんて知らなかった。扶桑社すげぇ。つまりアレです。講談社ノベルスから復刊していた『聖女の島』をついさっき読み終えて、やっぱすげぇぜ皆川博子!とか思いながら検索したらこんなことになってしまってました。やばい、『…

小川一水『時砂の王』

真ん中あたり。小川一水と時間SF。ほぅ。

アラスター・グレイ『哀れなるものたち』

早川の栞(リーフレット? 広告? あれはなにかね?)に書かれていたのでうれしくて小躍りしました。国書から出る予定だったはずの『ラナーク』が空中分解してそうな雰囲気なので「よくやった早川っ!」と思ったのです。が。さて。。。書店でぜんぜん姿を見…

Nick Rennison, Stephen E. Andrews『100 Must-read Science Fiction Novels』

これ。日本での海外SFオールタイムベストといえば大体わかるけど、海外での状況ってどんなものなんだろう。興味深いよね。ミステリほど極端に違うわけではないんじゃないかなぁと思ってみました。ちなみに序文をクリストファー・プリーストが書いているとの…

ミネット・ウォルターズ『病める狐』

あまりにミネット・ウォルターズ的な。大変おいしゅうございました。面白いミステリを心から希う方々には是非とも先入観なしで読んでいただきたいのであらすじは割愛。すべての布石が出揃ったのを機にハンマーが打ち下ろされた瞬間からの盛り上がりが素晴ら…

ミネット・ウォルターズ『病める狐』

とりあえず購入したことをご報告。いろいろなものを放り出していま読んでいる最中だけど、実は裏のあらすじとかぜんぜん読んでない。無論ネットで検索すらしていない。ミネット・ウォルターズが面白くないわけがないので余計な情報はデメリットだと思いまし…

『FICTION ZERO/NARRATIVE ZERO』

湯浅政明がね、気になるんだよね。両サイドから読めるダブル表紙によるツイン・ムックです。ダブルコンテンツ で構成した誌面は、縦組みのフィクションゼロサイドでポストライトノベル世代におけるエンタテインメント小説のメインストリームを追求、横組みの…

樺山三英『ジャン=ジャックの自意識の場合』

「ボクと同世代かな」と思いながら読んでいたら大体似たり寄ったりでした。思弁的マッシュアップとでも申しますか、タチの悪いこととは思いつつもあれやこれや(いわゆるゼロ年代? あはは)の影響下におかれた作品として消化(←わざとです)しました。あた…

アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』

読んだよー。感想:「ぜんぜんわかんない」過去に『虎よ!虎よ!』も『分解された男』も読まないままで『コンピュータ・コネクション』をヒィヒィ言いながら(というか半分くらい泣きながら)読んで読んで読んでやっと「すげー。ベスターって神だよ神っ!」…

ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』

ここの真ん中あたり。〈ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞受賞〉TV番組のヒロインから奇妙な依頼を受けた少年は、相続した電話ボックスを探す旅に出る……異色の青春小説の表題作他、九篇を収録する第二作品集とのことです。ケリー・リンクってミサイルの…

ジョン・バンヴィル『バーチウッド』

ここの真ん中あたり。栄華を誇ったゴドキン家最後の生き残りがガブリエルは、荒廃した大屋敷に戻った。彼は家族の悲惨な歴史を語りながら、没落の原因を探るが……。作家・佐藤亜紀の翻訳で贈る、ブッカー賞作家の傑作 とのことです。そうか。噂のコレは早川で…

ジャスパー・フォード『文学刑事サーズデイ・ネクスト 3』

やっと読んだ。本筋お構いなしにサブプロットを乱れ撃つスタイルは2巻と変らず。で、そいつらがいちいち楽しいからやめられない。今回は「ジェイムズ・ジョイスから句読点を盗んだって気付かれない」「アロイシアス大活躍」「トリフィドついに集団訴訟の被告…

秋田禎信『カナスピカ』

これ。名前忘れたけど講談社の小冊子の表紙に名前が載っててなにしてんだこいつと思ったら講談社から新刊だってさ。詳細は本人のサイトを見てもらうとして、僕、この人のことは冴木忍と同じくらい好きだから、きっと買うことでしょう。しかしあれね、出版業…

多重心世界シンフォニックハーツ (下)

これ。いつの間にか下巻が出てた。イマ3だけど、イマ70な作品が「このラノベがすごい」とやらで大賞を取る時代ですから、大アリだと思うんだ。なんにせよ、ぼくは好きですよ。この作品。人には薦めませんが。

Self-Reference ENGINE

ここのどこか。 「……ディファレンスエンジン?」と思いました。たぶん、違うと思います。へぇ、神林長平+飛浩隆推薦で小松左京賞落選。イーガンとヴォネガットってのは、あれか。深堀骨=スタージョン+ラファティみたいなものかな。

Incandescence

これ。来年の、えーっと、5月?(いまだに「月」を覚えられない馬鹿なもので)シノプシス読んでもさっぱりですが、『Schild's Ladder』よりは読めそうな気がする。……ってのは勘違いかな。『Riding the Crocodile』と同じ<宇宙>の話だそうです。ただし、30…

ゴーレム100

笑っちゃうことに、Livedoorではすでに取り扱いを開始しているようですよ。あとは……。テッド・チャンの新刊が83ページという薄さだったとか、ピンチョンもう出てたとか、ミノタウロスは5/10らしいとか、そういえば高野史緒のこの長い沈黙はいったいなんの兆…

笙野頼子三冠小説集

剛毅なタイトル。ところで『二百回忌』は新潮だと思うし、『なにもしてない』は講談社だったはず。どういうこと?

恐怖記録器

これ。以前角ホラから出た『ハグルマ』は妙なところでハマってしまいスウィングできなかったのでした。ちなみに「妙なところ」というのは「友人が途中まで作ったゲームを引き続き開発するためにまず自分でプレイする」というくだりで、友人とともに変だ変だ…

Make: Technology on Your Time Volume 02

はい。またもやこの楽しい季節がやってまいりました。2度目だというのにうれしくてうれしくて小躍りしてしまいますわ。今回のお題は カタツムリの冷凍保存 セグウェイ ホームセンターでそろえるスターリングエンジン ジャム瓶で作るジェットエンジン 計算尺 …

現代思想 vol.35-4 2007年3月号 特集=笙野頼子-ネオリベラリズムを越える想像力

これ。青土社の方にもリンク。巽=アヴァン=孝之の文章が気になります。佐藤亜紀の文章はたぶん面白いと思います。「こいつに依頼して、ほんとにまともな仕事してんのかよ」と不安になる方もいらっしゃいますが、まぁ、1300円出して買うには十分お釣りの出る…

聖母の贈り物

これ。2ヵ月間まともにネット接続できなかったわけだけど、その間にみんなはどんどん前に進んでいっていたのですね。こうやって2ヶ月前との差分をとるだけでも一苦労であります。『アレクサンドリア四重奏』も出たって言うしさ、ガルシア=マルケスの全集も…

ブラザー・オブ・ザ・ヘッド

これ。表紙がたまらん。まぁ、オールディスですから、きっと楽しめる人、ぜんぜんノレない人が分かれると思いますよ。ノレないひとを見て僕は「なんとかわいそうなっ!」と思うことでしょう。ちなみに現在SF過疎地に住んでいるので、今日の物欲本は市内の書…

狼の一族

これ。えーっと、アメリカ編は……第18巻 アメリカ篇 アヴラム・ディヴィッドスン、ジョン・スラデック、R・A・ラファティ、ベン・ヘクト、フリッツ・ライバー、トマス・M・ディッシュ、ウィリアム・コッツウィンクル、チャールズ・ウィルフォード、ハーラ…

The Merchant and the Alchemist's Gate

これ。テッド・チャンの新作が2007年7月に刊行予定とのこと。前作『あなたの人生の物語』が2002年なので、実に5年ぶり。……「ぶり」というか、まだ2作目なんだよなぁ。詳しい情報はまだ分かりませんが、そのうちWikipediaに掲載されることを祈りましょう。

コレラの時代の愛

これ。今日、ちょっぴり時間が余ったので紀伊国屋でダラダラしていたら発見。いつの間にかこんなの出てた。しかもガルシア=マルケス全小説だって? わお、新潮社、カッコいい。ガルシア=マルケスは読んだことないので、これを機に読んでみたいにゃあなどと妄…

独白するユニバーサル横メルカトル

『こ*ミス』(←祟。以下略)で1位をとったとのことで、もしかして大化けしたのかと思っていたら、いつものデルモンテでした。まぁ、これ以上化けられたらきっと発禁処分食らうでしょう。やはり、上で書いたことの繰り返しになりますが、デルモンテの文体は…

東京伝説 ゆがんだ街の怖い話

いろいろあって、再び<最底辺>を覗きたくなったので、ブックオフに行って105円で購入してきました。このシリーズの既読本は、マンホールから女の子がコンニチワしてる表紙のヤツのみ(タイトル忘れた)。救いようのない話ばっかり収録されてて積極的にダウ…

ずっとお城で暮らしてる

これ。ブックオフで105円でした。はっきりしないイヤらしい世界の中で頭のおかしい人間を描かせたら右に出るものはいないんじゃないかと思わせるくらいえげつない話を書くシャーリィ・ジャクスンです。と言ったって僕が読んだのは復刊された『くじ』だけです…

時の眼

これ。バクスターは大好きな作家です。なかでも『天の筏』が大好きです。「重力定数10億倍だから、飲み屋でダンスしていると互いにひかれあう(いろんな意味で)」ってのがオモロイし、奴隷みたいな男の子がエンジニアに拾われて再教育を受け、仙人みたいな…