ホラー

ローランド・ジョフィ『キャプティビティ』

ぼくはホラー映画が大好きで、グロだろうがお化けだろうがモンスターだろうが変態連続殺人鬼だろうがとりあえずなんでもいいっちゃいいんだけど、グロとかお化けとかモンスターとか変態連続殺人鬼が好きなわけじゃあないので、とはいえそこのところを誤解す…

マット・ゼテル『ボックス』

父がレンタルしてきたので、家族と夕食時に観ました。終始ドキドキさせられ、エンディングではみんな涙を流し拍手をしていました。 本当に良いDVDでしたよねだってさ。変態連続殺人鬼が、監禁していた女に逆襲されてなんかトゲトゲのいっぱいついたバネ仕掛…

アレクサンドル・アジャ『ハイテンション』

「ホラー映画によくありがちの馬鹿展開。殺人鬼に誘拐された友人を助けるために、逃げたり隠れたりしながら殺人鬼を追いかける」の叙述トリック。最後まで見終えると、割と真面目に鑑賞した90分すべてが無駄だったことがわかるという超絶技巧。驚きです。金…

アレクサンドル・アジャ『ミラーズ』

鏡で手を切ったら、確かに痛そうだね。僕も鏡で手を切らないよう気をつけようと思いました。

『SAW5』

誰が撮ってるかも検索しないままとうとう5まで全部観ている。前回お話しした通り、思いつきをストレートにやり逃げしただけの、種も仕掛けもないお話でした。「なんでもかんでもリンク張っときゃ驚いてもらえる」だなんて作話方法は、絶対このシリーズの監…

ミカエル・ハフストローム『1408号室』

「焦らす」「驚かす」「イヤな気分にさせる」というホラー映画の基本要素を忠実に効果的に利用している、とても素敵な作品でした。特に「焦らす」のネチネチ具合が堪らんかったのです。無意味にドアップな鍵穴映像とか、無意味に右側の空間が開いている構図…

ウィリアム・フリードキン『BUG』

とてもとても楽しませていただきました。暴力夫から逃れて田舎町のバーで働いている女性が、友人の紹介で知り合った男性と付き合い始めるんだけど、その男性が言うところによると、自分は軍とCIAとFBIと警察と病院に追われている、とのことらしいのです。な…

SAWの2から4

雨降ってるので遊び歩くのが億劫だった。だから観た。悪かったと思っている。いまは反省している。とりあえず人体損壊しておけば怖がってくれるんだろーって感じの、とりあえずカメラグルグル回しておけば食いついてくるんだろーって感じの、観ている人をど…

深作健太『エクスクロス 魔境伝説』

基本的にはダメな映画なので評価不可だけど小沢真珠のプライドをかなぐり捨てた素晴らしい演技に座布団2枚。あと、エンディング曲も良い感じ。

フランク・ダラボン『ミスト』

嵐の次の日、街は霧で包まれて怪物が跳梁闊歩。スーパーマーケットでの足止めを余儀なくされた主人公はその他の客とともに状況の打開を試みる。という話ではないです。スーパーマーケットにいる多くの客は、それぞれ皆いろんな考えを持っている。怪物の存在…

thirteen

※映画じゃあないんですけど、管理上。Masters of Horrorの新シリーズがいつのまにかレンタル開始していたのでした。前回の高打率はほとんど神憑りだったので、なにを躊躇するでもなくすべて借りてきました。寝不足とか、関係ありません。評価は5段階で。 鶴…

アメリカン・ホーンティング

むかし『エンティティ 霊体』っていう映画があったことを思い出しました。出来の方もおおむねそんな感じです。土地の権利を巡って魔女と噂される女の恨みを買った一家がいわゆる心霊現象に悩まされる話。某新本格ミステリが映画化されたかのような既視感を覚…

『ブギーマン』

散々ホラーを見てるのに実はブギーマンを観ていなかったというヘマやらかしてた。新しいことは一切しない代わりに、お約束というか回収可能なサブルーチンというか、とにかくそういう「ベタなもの」をモリモリと詰め込んだ、ホラー映画が好きな人であればニ…

『Unknown』

「しまったぁ。連休なのに映画をひとつも観てないよっ!」と気が付いたので、観てみた。ビックリするくらいつまらなかったので損した気分になった。閉鎖された廃墟内だけではなくて身代金の受け渡しや犯人のグループなどが映されるにも拘らずそれらの伏線が…

『赤ずきんの森』

同名の映画がもうひとつあるみたいだけど、きっと「つまらないほう」で通じると思う。これは人に見せちゃいけない映画なので、以下あらすじ。16歳の女の子が一時の過ちで妊娠して、だけど若くて育てられないだろうからという理由で神父さんが勝手に養子に出…

『ホステル』

時々起こるホラー熱。ゆえに、借りてきました。名前知らない監督。タランティーノ監修で、三池がカメオ。つまり××(いやぁ、自粛しますよぉ)。なんか知らんが客入ったみたいで(そりゃあみんなSchool Daysとか大好きだからなぁ)、2作目が作られていたみた…

『蝋人形の館』

引越しのバタバタで見逃していたものを、ようやっと落ち着いたので観ることができました。楽しかった。めっさ楽しかった。ストーリーは例によって例のごとくフリークがバカ学生を殺しまくるお話なんだけどさ、主人公の兄貴がツンデレでね、自動車泥棒の罪で…

ブライアン・デ・パルマ『キャリー』

自分でもビックリしたけど、デ・パルマ初体験。これはいい映画だね。えげつないくらいの青春青春を思いっきり空ぶかしさせたシーンを観るたびに「ほぅ」と頷いてしまった。ヒロインの目力がスゲェのなんの。

ウィリアム・マローン『TATARI』

これまた当たり。遊園地を数多く手掛ける、人呼んで<スリルとサスペンスの帝王>が、大量虐殺のあった館で自分の誕生バーティ。生き残ったら、1人100万ドル。1人死んだらその分は他の参加者で山分け。「んじゃ、がんばってね」ってお話。泥臭いシチュエーシ…

スティーヴン・ホプキンス『リーピング』

これ。ダークキャッスルには辛酸を嘗めさせられ続けてきたけど、これは意外にも大当たり。すばらしい。どっかの田舎で聖書通りの十の災いが起こる話にプラスアルファっていういかにもな直球ストレートなホラーだけど、それゆえの王道の凄みを堪能しました。…

恐怖記録器

これ。以前角ホラから出た『ハグルマ』は妙なところでハマってしまいスウィングできなかったのでした。ちなみに「妙なところ」というのは「友人が途中まで作ったゲームを引き続き開発するためにまず自分でプレイする」というくだりで、友人とともに変だ変だ…

独白するユニバーサル横メルカトル

『こ*ミス』(←祟。以下略)で1位をとったとのことで、もしかして大化けしたのかと思っていたら、いつものデルモンテでした。まぁ、これ以上化けられたらきっと発禁処分食らうでしょう。やはり、上で書いたことの繰り返しになりますが、デルモンテの文体は…

東京伝説 ゆがんだ街の怖い話

いろいろあって、再び<最底辺>を覗きたくなったので、ブックオフに行って105円で購入してきました。このシリーズの既読本は、マンホールから女の子がコンニチワしてる表紙のヤツのみ(タイトル忘れた)。救いようのない話ばっかり収録されてて積極的にダウ…

スワン・ソング

いまさら、とか言わないでねっ!昨日、時間を潰すためにブックオフに立ち寄ってマキャモン『ブルー・ワールド』を購入したのです。結局時間が余らなかったので最初の1編しか読めなかったのですが、これがむちゃくちゃ面白くてビックリしました。なんというこ…