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「ところでミネット・ウォルターズの新刊はまだですかね」と東京創元社のサイトを覗いてこんな本を発見する。表紙が影山徹の本で、ぼくはハズレをひいたことがない。
- ジャスパー・フォード『文学刑事サーズデイ・ネクスト』
- キース・ロバーツ『パヴァーヌ』
- テリー・ビッスン『世界の果てまで何マイル』
- トマス・ウォートン『サラマンダー』
- マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟』
上記ぜんぶ影山徹だから購入した本で、どれもこれもたいへん素晴らしい本(ほかにも多分お世話になったものはあるのだろうけど実家に帰らなきゃわからん)。だから秋田禎信『カナスピカ』の文庫の表紙に使われていたときは「ほぅ」と思ったし、チャイナ・ミエヴィル『アンランダン』とフェリクス・J・パルマ『時の車輪』は、読む前から絶対面白いと確信している。あの独特のパースと極端な陰影に描かれた絵を、その本を読み終えたあとにじっくり眺めるのはそれはもう素敵な時間じゃあないですか。
あと、装丁で信頼しているのは建石修志と七戸優。とはいえ、建石修志は主に東京創元社、七戸優は津原泰水なので、一概に装丁のおかげとは言えない(けど、優先度が上がることは確か)。
と。
ここまで書いてふと「ほんとかよ」と思って検索。ちょこっとだけ訂正。「僕は、僕の好きなジャンルにおいて影山徹が挿画を手掛ける本を購入したときに、外れたことがまったくない」です。