ジャスパー・フォード『文学刑事サーズデイ・ネクスト 3』

やっと読んだ。本筋お構いなしにサブプロットを乱れ撃つスタイルは2巻と変らず。で、そいつらがいちいち楽しいからやめられない。今回は「ジェイムズ・ジョイスから句読点を盗んだって気付かれない」「アロイシアス大活躍」「トリフィドついに集団訴訟の被告に」「ガリヴァー・フォイルがアレなやつを屑呼ばわり」「ジョン・ファウルズいじられまくり」などなど。ほかの楽しみは、無学ゆえわかりませぬ。古典を読めばきっとわかると思うんだ。ていうか、その改変されたプロットが事実その本に書かれているのか、あるいは「誰もがそうあるべきと願っているプロット」なのか、判別つかないのが悔しいところ。あぁ、もっとこの本について知りたい。でも、そうするためには仕事をやめなくちゃいけないんじゃないの?