ウィリアム・マローン『TATARI』

これまた当たり。

遊園地を数多く手掛ける、人呼んで<スリルとサスペンスの帝王>が、大量虐殺のあった館で自分の誕生バーティ。生き残ったら、1人100万ドル。1人死んだらその分は他の参加者で山分け。「んじゃ、がんばってね」ってお話。

泥臭いシチュエーションに泥臭い脚本をホラーとサスペンスでそれぞれ1つずつ用意して、うまい具合に足しあわせて、そこで2で割らないという不思議。最近の、妙なところで語りたがるホラーが苦手な僕は、こういう泥臭さを欲しておりました。

なんだ、意外にも良作があったんだ。めざせダークキャッスル完全制覇(あとは『蝋人形の館』だ)。