ゾッド・ワロップ

これブックオフトマス・ウォートン『サラマンダー』を見つけましたが、なぜかむやみやたらと高かったので105円でこちらを買ってきました。ほかいろいろ105円で漫画を買ってきたのですが、絵がキレイな以外とりたてて特長も何もない斉藤岬と、買ってもどうせセリフしか読まないので3分程度で読み終えてしまうバスタード23巻です。

購入した理由は「浅倉久志が翻訳していたから」に尽きます。とはいえ精神が融合するという謎のドラッグの人体実験によって、童話の世界に呑み込まれてしまった精神病院の入院患者たち。彼らは退院した童話の作者を巻き込み、聖地へと向かうと書かれちゃ、心がゾクゾクしますよ。一瞬だけ「ジェフ・ヌーンみたいなアヴァンポップ(笑)じゃあありませんよーにー」とか思ったのは秘密です。

出版契約にまつわる制限のため栞として添付されている訳者解説によると愛読するラヴクラフトの小説の怪物たちが職場に巣食っているという幻想にとりつかれた、しがない会社員の物語なんてのも書いてるらしいです。ただ、日本で紹介されているのはこの長編と、20世紀SFに収録された短編だけらしいです。

最近、この手の奇想小説を読んでいなかったので(『隠し部屋を査察して』なんて、ソフトカバー版がでた直後に読みましたわ)ちょっとした拾い物です。

あ……、そういやウィル・セルフがまだストック中だ。