2009-05-06から1日間の記事一覧

スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』

文章がいつでもどこでも均質でノリもハリもないのがとにかく不満。一言でいえば「味がない」。「それは翻訳者のせい」とか「そも翻訳だから」とか「スウェーデン人は合理的だから(知らないけど)」とかいろいろ考えたけど、目の前に出されたモノがこれなわ…

平山夢明『閉ざされた街の怖い話』

ヤな感じだった。終盤の「ノムかテラスか」のえげつなさはかなり堪えた。

犬村小六『とある飛空士への追憶』

そこそこ面白かった。いかにもゼロ年代らしい他作品へのリスペクトには「またこの手合いか」とウンザリしたけど、ちゃんと自分の言葉で語り直している点が好感持てます。ストーリーそっちのけで自分の好きなことを思う存分やりつくしちゃう勢いが、僕が常々…

マイクル・コーニイ『ハローサマー、グッドバイ』

すごく面白かった。たぶん耳タコだけど「中高生のうちに読んでおきたかった」ってやつ。「ちっともなにもわかってないくせに全部わかっているふりをしつつ、でもそんな自分をちっとも認めない」っていう序盤の<若気の至り>描写が、いろんな障害を乗り越え…

ディーン・クーンツ『オッド・トーマスの霊感』

すごく面白かった。あらゆるパーツを完璧にコントロールして絶妙な場所とタイミングに配置していく手際(具体的に言うと、たとえば「ボダッハ」の使い方とか砂漠の美女とかアイスクリームとかね)が気持ちよすぎる。主人公のガツガツしない天然ヒーローぶり…

1週間ほど軟禁生活を送っておりました。穴開けられたり入れられたり出されたり、恥ずかしかったり痛かったり。明日からがんばろうと思います。