Zombie Nation『Zombielicious』

つまるところ、驚異的に少ない語彙の中でどれだけ自分らしいシーケンスを開発できるか、ってところが最近流行りのあのテクノの本質なわけ? 頼もしい反面、「じゃあ2年後にまともに向き合うことができるの?」ってふと考えちゃう。「いまカッコよければそれでいいじゃん」は十分すぎるくらい通用する動機だけど、脳ミソに一発ガツンとくるフックにはなりそうにもないな。そりゃあ僕だってこの手の音楽に飢えていたさ。だからと言ってみんながみんな右ならえでそうされたって、困る。

「別にお前が困ろうがなんだろうがかんけーねーよ」

まぁそうなんだけどね。ジャンルの陰で味噌も糞もいっしょくたに語られるシチュエーションだけは誰だってイヤになるでしょう? 事実そういうものが既にまともな値段で売られているわけなんだからさ

あぁ、いや。このアルバムはカッコいいです。うん、それはホント。