アララテのアプルビイ

これ

以前も言ったかもだけど、「本格とはかくあるべしっ!」だなんて唾飛ばして語るような方にはイネスは徹底的に不向きです。肩の力を抜いてゲラゲラ笑いながら読むのが一番楽しめると思いますよ。自分が適格かどうかテストしたい方はバークリー『ジャンピング・ジェニィ』を読んでみるといいんじゃないんでしょうか?

Uボートの客船襲撃により南太平洋の孤島に漂着、ロビンソン・クルーソーばりの無人島生活を始めた一行の間で殺人事件が発生するってことで、ミステリをそこそこ読んでる人はきっといろんな設計図を頭の中に思い浮かべるでしょうが、たぶんそれを微妙に外して(完全に外さないのがイヤらしいところ)くるのでしょう。

つまり、なんというか、イギリスって(自主規制)。

追記:

殊能センセーによると、とんでもなくムチャクチャなお話らしいです。「微妙」どころか、コントじゃねぇか、それ。