シャーロック・ホームズのSF大冒険(2006.09.05)

これ(上)これ(下)

コナン・ドイルの書いたSF短編集かなと思ったらパロディだそうで安心しました(ほら、ドイルさんって痛い人だからさ)。編者はマイク・レズニック。久々に名前を見ました。『キリンヤガ』以来……だよなぁ。
現代SF界の有名作家二十六人って誰だろうと思いつつ、過去・現在・未来・死後の四つのパートで構成ってオモロイなぁと思いつつ、あと「娘いたのかよ!」とびっくりしつつ。

やっぱ、冷凍保存されていたホームズが病気を治療するために冥王星に送られるとか(レム的クリーチャーに遭遇するホームズ。「人間の知性とはここまで非力なものであったのかっ!」と意気消沈するホームズ。だけど考えることはやめず不屈の闘志を発揮するホームズ。かくてホームズは星になる)、モリアーティの正体は実は無貌のアレで『黒(自主規制)』とか(だとしたらワトスンが大活躍じゃあないですか)。
で、「死後」ってなに? すげー興味深い。


追記:
昨日自転車に乗っていてふと思い出しました。たしか殊能将之鏡の中は日曜日』の文庫版解説でノリリンがホームズのパロディについて書いていたはず。P.J.ファーマーとかソウヤーの名前が並んでいたと思います。
「リバーワールドについにホームズ降臨かっ!」と妄想しましたが、もしこの短編集にファーマーが収録されるとしたら、邦訳されるのはいったい何年ぶりなのかね。