Junkie XL『Booming Back at You』

僕はやっぱり本質的にJunkie XLと反りが合わないようです。なぜかいつも焦らされるのです。今回の収録曲でいうとTr.1"Booming Right at You"の2'57''のブレイク後の展開がそれです。「そこはいったん音抜いたら直ちに元のハイテンションに戻してくれよー」と思います。もちろんごく個人的な嗜好のお話ですし、曲はカッコいいんだけど、これがあるのでいまいち長く聴けないのです。だいたいアルバム通して3回聴いたら「はい次ー」ってなっちゃう。

この人に関しては、昔からそうでした。『Saturday Teenage Kick』を聴いたときの「律儀な人だなー」という印象は、10年経った今でも変わりません。とはいえ、『Today』ではそのモニョモニョが「もはやツンデレ」って感じの楽しい方向に進んでいたんだけどねー。

あぁ、でも。この人の作った曲で2つだけ大好きなのがあります。『Radio JXL』に収録されている"Nudge"(古式ゆかしいハウスと古式ゆかしいトランスが古式ゆかしい手法で結びついたようなベッタベタの曲。派手さがない分、堅い)とXBOXのゲーム『Quantum Redshift』のために書き下ろされた"Draco Island"(古式ゆかしいドラムンベース。ちなみにリンク先の映像は関係ない)ってやつ。