余談ですが。

部活で吹奏楽をやってる弟が地区音楽会に出るというので聴きにいきました。中学生のヘタッピ演奏とはいえまともにホールで吹奏楽を聴くのはたぶん15年ぶりと思います。まぁ、15年前まで吹奏楽をやってたからってだけなので、当時、特にこまめに文化的な生活をしていたわけじゃあありません。いまだって特に文化的な生活をしているわけじゃあないですしね。あははのは。

僕が吹奏楽に求めるのはトランペットのスコーンと突き抜けるようなシンコペーション(だったっけ?)なので、しんみりする曲を演奏されると「それ演奏するなら弦弾け、弦」とか思っちゃいます。偏屈すぎるとは思いますけどね。それと、最近の流行曲とか演奏されても、困ります。皆様よくご存知の通り、あたくし、現代性にコミットしきれてないKYさんですから、流行曲聴かされても「あぁ聴いたことあるけど、トロンボーンでメロディ聴いてもやっぱダセェ曲だぜ」とか思っちゃいます。スキマ某とか言われても困ります。羞恥心? うん、そりゃあ恥ずかしい。

んで、そんなヘタッピ演奏によるしんみりとか、ヘタッピ演奏による流行曲とかずーっと聴かされ続けると当然眠くなる訳です。頑張ってる若者には大変申し訳ないが、眠いものは眠いんだ。んで、ちょうど腹も減ってきた15時頃、そろそろ帰りたいなぁと思っていたら弟の学校登場。めっさうまいでやんの。びっくりだよ。一発目の音が会場全体にぶわんと広がった瞬間にちょっと涙が出ちゃいました。大暴れするトランペットとトロンボーンをホルンがしっかり中継ぎして、その合間にクラリネットの的確なリードが挿入されて、フルートはマイペースにメロディを奏でて、それらの土台をチューバとユーフォニアムがしっかり支えて。ティンパニーの音の伸びも良かったな。暑くて湿気の多い日だったから他の学校が軒並みズッコケた音だしてたのはまぁしょうがないかと思ってたけど、あのちょっとの準備期間中によくしっかりとチューニングしたもんだ。感心だよ。驚いたよ。

とか思ってたら、その次の次の学校が、とんでもない超絶技巧。リズムもコロコロ変わるし変拍子だし。もうほとんど情念でしか演奏できないんじゃないかっていうくらいの音楽が各パートでちゃんと同期して、しかもほんのりスイングしてやがんの。何なんだこの学校っ! あぁ、あそこか。確かに僕が吹奏楽やってた頃からすごかったよな。。

そういえば横に座ってた親父が小汚ぇ格好で膝毛まるだしで座ってた。おまえ、音楽を冒涜してるだろ。