ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』

こんにゃろ。知らないうちに出してやがったなっ!

日本における最強の母文学(<最強の>母文学でも<最強の母>文学でもいいけど)といえば疑うべくもなく笙野頼子『母の発達』ですけど、イギリスの最強の母文学といえばジャネット・ウィンターソン『オレンジだけが果物じゃない』だと思うのです。この『オレンジ〜』は、信仰とプロレスの区別がつかない母の強烈さが愉快すぎる名作で、これ1冊読めばフルマラソンを全力疾走したくらいのカロリーを消費できます。

さっき最初の数ページを読みましたが、強烈な母親が娘に「お前は内向的過ぎる。外に遊びに行け」と説教してました。家が傾いてるから出るに出られないんですけどね。外出するにはザイルが必要なんだってさ。すげぇっ!