ぼくの数ある汚点の中でも最上位のものの一つである「転職未遂事件」についてその大失敗しそうだった転職先の行く末がことあるごとに気になっていたのでヲチしていたわけですがある時期からその会社のサイトから社長以下役員の名前が消えておりましてはてさてなにごとかと不思議に思っておったところついさきほど答えを見つけました。社長逮捕、とのことでした。ぼくが転職しないことを決めたその10か月後のことらしいです。ふぉうふ。「派遣先に引き抜かれまっせ」と当時の勤務先の支店長に伝えたら「君の人生だから私は詮索しない。正しければそれでよい。間違っていても結果として良い経験をしたと判断できるのだったらそれでよい。ところで君はそう自分に言い切れるほどの納得を得ているのか?」とちょー大人の説教をされてむむむと困ったので困ったときのグーグル先生に尋ねたところ転職候補先の社長さんがかなりアレなお方だということが判明して「マジ申し訳ない」と大人泣きしたことも昨日のことのように覚えておるわけですよ。まぁ、勤務中に「**くん、これを読みなさい」と梅田望夫ウェブ進化論』を渡されたときは「うーん、ちゃめっ気のあるかわいい人だなぁ」と軽く受け流したものの、よくよく考えるとあれはマジだったのかと、世の中僕のように日々を怠惰に過ごしていてことあるごとに手を抜こうとしたりけけけっと笑い飛ばしたりするような人間ばかりじゃあないということだったのかと、よくよく空恐ろしいことだと、そう感じたものでした。大学時代の友人と修善寺に行って「いやぁ、派遣先で"うえぶしんかろん"を薦められちゃいましたよー」「ジョークだとしたらホントにタチが悪いし、ジョークじゃなかったらホントにタチが悪いね」とケラケラ笑い飛ばしたものです。閑話休題。現在その転職先が入っていた場所は子供向け英会話教室になっているらしく、本社の場所も賃料が安そうなところに移設したらしく、ことここに至って2年半前のあの決断がちっとも間違っていなかったことが明らかとなり、当時の支店長の言葉がズンと重たくなったわけでした。
結局その後、別の会社に転職したわけで、じゃあいま幸せかと聞かれたら、「そこそこ」としか答えようがないわけで。