曽利文彦『To 楕円軌道』

「ガチョンとかボシュッって音がよく聞こえるなぁ。宇宙なのに」ってツッコミはもういいや。「あれだけの大質量を何の気なしに送出してんじゃねぇ」とか、「影になっている部分がよく見えるね。まるで光が空気で乱反射しているみたいだ」とか、「水を無駄に使ってんじゃねぇ」とか、「基本、慣性無視だね。振り返るにはトルクが必要よ?」とか、そういうツッコミも置いておこう。ディテールにこだわらないことも時には必要なことだからね。

とりあえず、なぜこれほどまでに面白くないのかってのはそういうSF的ガジェットとは無関係のはずで、それはつまり原作に対する監督の腕の振り方があまりにも散漫で、見所をどうにかこうにかつなげただけだから、ってことだと思う。そういえばベクシルもそんな感じで途中で飽きたんだった。

ゲームの挿入ムービには適していると思うので、そっちの方面で頑張ってもらいたいですね。FFみたいに。