ナショナルトレジャー リンカーン暗殺者の日記

TVCMで見た瞬間に、キモい失笑を浮かべてしまいました。僕、前作が大好きでしたので。

ニコラス・ケイジのしょぼくれた小型犬のような顔はこういう映画でこそ映えるし(『ロック』はまぁギリギリのラインだが『コレル大佐のマンドリン』はありゃ反則だ。製作者の悪意すら感じるよ。アメコミ原作のアレについては未見)、ジョン・ボイトが演じる内側からにじみ出る好奇心を抑えつつも実は抑えきれてない父親はなかなかに萌え萌えだし、お遣いRPG的な一本調子のお話に「よぅそこまで考えたねぇ」な陰謀+暗号も悪くない。そしてアチラ側は万物を見通す目を持つわけだ。つまりなんと言おうか、ある種の陰謀マニアにはおあつらえな映画だったわけでした。ある種の陰謀マニアには属さないその他大勢の陰謀マニアは折りよく『ダ・ヴィンチ・コード』に流れてくれたことも、まぁ、そのぅ、運が良かったんだよね。

ところで、ムーの「ちょっと不思議な話」はまだまだ現役らしい。癒される。